ブラジルの通貨レアルが米ドルに対して大幅に下落し、歴史的な安値を更新した。経済危機に直面するブラジル人は、サッカー以外に希望を見出せないと嘆いている。
レアルは先週末、1ドル=10レアルという驚異的な水準に達した。これは昨年の同じ時期の約5倍に相当する。レアルの暴落は、新型コロナウイルスの感染拡大や政治不安、インフレの高騰などが重なった結果だ。
「もう何もかも終わりだよ。レアルは紙切れになった。食べ物も買えない。仕事もない。家族も失った。サッカーしかないんだ」と話すのは、リオデジャネイロの路上でボールを蹴っているペドロさん(35歳)だ。
ペドロさんは、サッカーがブラジル人の唯一の救いだと言う。「サッカーは私たちの文化だ。私たちはサッカーで生きている。サッカーがあれば、少しでも笑顔になれる。サッカーがあれば、少しでも夢を見られる」と語る。
しかし、サッカーも決して楽観できる状況ではない。ブラジル代表は、2022年のワールドカップ予選で苦戦しており、出場権を確保するのが難しくなっている。また、国内リーグでは、経済的な困難から多くのクラブが破産や解散の危機に直面している。
「私たちはサッカーしかないけど、サッカーも危ういんだ。でも、私たちは諦めない。私たちは戦う。私たちは勝つ。私たちはブラジル人だから」とペドロさんは力強く言った。
