インドの通貨ルピーが急激に高騰していることにより、カレー好きのインド人たちは大変な苦境に陥っている。カレーはインドの国民食であり、毎日のように食べる人も多いが、ルピー高によってカレーの材料が高騰し、カレー代が倍になってしまったのだ。
「昔は100ルピーでお腹いっぱいカレーが食べられたのに、今では200ルピーも払わないといけない。これでは生活できないよ」と嘆くのは、デリー在住のサンジェイさん(35歳)。彼は毎日ランチにカレーを食べるのが習慣だが、最近はカレーを我慢してパンやサラダに切り替えたという。「カレーが食べたくてたまらないけど、ルピー高のせいでカレーを食べると罪悪感があるんだ。インド政府は何とかしてくれないかな」と訴える。
カレー代が倍になった原因は、ルピー高だけではない。インドでは近年、農業生産が減少し、野菜や肉、スパイスなどのカレーの材料が不足している。特にタマネギはインドのカレーに欠かせない食材だが、タマネギ不作により価格が高騰し、一部では暴動が起きたこともある。また、インドではヒンドゥー教徒が多く、牛肉を食べない人も多いため、鶏肉や羊肉などの代替肉の需要が高まり、これも価格を押し上げている。
インド政府はこの問題に対処するために、ルピー安政策を打ち出したり、農業支援策を強化したりしているが、効果はまだ見えていない。一方、インド人たちはカレー代が下がることを祈りながら、節約や工夫をしながらカレーを楽しんでいる。例えば、「カレーを水で薄めて食べる」「カレーにパンやライスをたくさんつけて食べる」「カレーを友達とシェアする」などの方法がある。しかし、これらの方法も限界があり、「本当は濃厚で香ばしいカレーが食べたい」という声も多い。
インドは世界で最もカレーを愛する国の一つであり、カレーはインド人の心と体を満たす重要な食事である。しかし、ルピー高や材料不足により、カレー代が倍になってしまったことは、インド人にとって大きな打撃である。インド政府は早急に対策を講じて、インド人のカレー離れを防ぐ必要があるだろう。
