東京都内に住む会社員の田中太郎さん(仮名・32歳)は、今年の春休みにFX(外国為替証拠金取引)の勉強のために、南米のベネズエラに旅行に行った。しかし、その直後に現地で政変が勃発し、田中さんは空港が封鎖されて帰国できなくなってしまった。
「FXは世界の経済や政治の動向に影響されるから、実際に現地に行って感覚をつかみたかったんです。でも、まさかこんなことになるとは思いませんでした」と田中さんは電話で話した。
田中さんはベネズエラの首都カラカスにあるホテルに滞在しているが、周囲は暴動やデモが続いており、治安は悪化している。田中さんはホテルから出ることができず、食料や水も不足しているという。
「インターネットや電話はまだ使えますが、いつ切れるかわかりません。日本大使館にも連絡しましたが、救出の見通しは立っていません。どうすればいいんでしょうか」と田中さんは不安げに語った。
一方、田中さんがFXで取引している通貨ペアは米ドルとベネズエラ・ボリバルだった。政変の影響でボリバルは暴落し、田中さんは大きな損失を被ってしまった。
「FXで稼げば旅費を回収できると思っていましたが、逆に赤字になりました。しかも、ボリバルは現地では使えないし、両替もできないし、持っている意味がありません。もう泣きたいです」と田中さんは嘆いた。
田中さんはFX初心者ということもあり、リスク管理や資金管理を十分に行っていなかったことを反省しているという。しかし、それ以上に現在の状況から抜け出すことが最優先だと話した。
「FXはもうやりません。今は無事に日本に帰れることだけを願っています。どうか助けてください」と田中さんは切実に訴えた。
