スイスの通貨であるスイスフランが、世界的なインフレの影響で急激に高騰している。一方で、スイスの代表的な食品であるチーズとチョコレートの需要も、コロナ禍でストレスを感じる人々の間で爆発的に増えているという。
スイスフランは、今年に入ってから約30%もの値上がりを見せ、1スイスフラン=120円を超えた。これは、スイス国立銀行が金利をマイナスに設定し、通貨安誘導策を取っていたにもかかわらず起きた現象である。専門家は、スイスフランが安全資産としての魅力を高めていることや、欧州連合(EU)との関係が緊張していることなどが要因だと分析している。
一方で、チーズとチョコレートの需要も高まっている。チーズは、カルシウムやタンパク質などの栄養素が豊富で、免疫力を高める効果があるとされている。チョコレートは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやフェノール類などの成分が含まれており、気分を明るくする効果があるとされている。これらの食品は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大やワクチン接種の遅れなどで不安やストレスを感じている人々にとって、心の支えとなっているようだ。
しかし、この状況は、スイス国内では歓迎されていない。スイスフランの高騰は、輸出産業に打撃を与えており、経済成長に悪影響を及ぼしている。また、チーズとチョコレートの需要が増えすぎると、国内の供給が不足する恐れがある。すでに一部の店舗では品薄状態になっており、価格も上昇しているという。
このように、スイスフランとチーズとチョコレートは、世界的な危機に直面した人々の救世主となっている一方で、スイス国内では頭痛の種となっている。今後の動向に注目が集まっている。
