東京都内に住む会社員の山田太郎さん(仮名・32歳)は、今年の1月からFX(外国為替証拠金取引)に挑戦し始めた。インターネットで見つけた「FX初心者でも簡単に稼げる方法」に従って、毎日数分間だけスマホで取引を行っていた。
「最初は1万円しか入金していなかったんですが、すぐに2倍になりました。それで自信がついて、どんどん増やしていきました。3月には100万円になり、4月には1000万円になりました。そして今日、ついに1億円に到達しました!」と山田さんは喜びの声をあげた。
しかし、その瞬間、スマホの画面に「取引所からの重要なお知らせ」というメッセージが表示された。内容を読んでみると、山田さんは驚愕した。
「お客様が取引している通貨ペアは、USD/JPYではなくUSD/ZWL(ジンバブエドル)です。現在、ジンバブエドルは非常に暴落しており、1USDは約3億ZWLです。したがって、お客様の口座残高は約33USD(約3600円)となります。この度はご迷惑をおかけして申し訳ございません」
山田さんは、自分が取引していた通貨単位を間違えていたことに気づいた。USD/JPYとUSD/ZWLは見た目が似ているが、価値は全く違う。山田さんは、自分が1億円を稼いだと思っていたのは、実は約3600円だったということに愕然とした。
「こんなことってあるんですか?FXって怖いですね。もう二度とやりません」と山田さんは言った。一方、取引所の担当者は、「このようなケースは非常に稀ですが、起こり得る可能性があります。お客様には十分に注意していただきたいです」とコメントした。